2023/02/27 15:44

お祝い事の際に耳にする「内祝い」。
頂いたお祝いのお返しと思われる方が多いのではないでしょうか?
現在では、一般的に「お祝いのお返し」となっている内祝いですが、
元々は、「内祝い」と「お返し」は少々意味が異なります。
こちらでは、出産内祝いのマナーや選び方などをご紹介します。
目次
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出産内祝いとは?
●「内祝い」と「お返し」の違いは?
●出産内祝いの相場は?
●出産内祝いを贈る時期、タイミングは?
●出産内祝いの渡し方
出産内祝いの選び方
出産内祝いのマナー
喪中の方には出産内祝いを贈るべき?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出産内祝いとは?
内祝いとは、昔は身内にお祝い事があった際に、飲食を共にする宴席を設けたり、贈り物を用意する事で、その喜びを周囲へ報告し、共有する行いが由来となっていました。
内祝いの「内」は「内輪」を意味し、お祝いを頂く、頂かないに関わらず身近な人々への幸せのお裾分けとして贈り物をする習わしが内祝いとなります。これが、本来の「内祝い」となりますが、近年では、頂いたお祝いのお礼の気持ちとして内祝いを贈る事が一般的となっています。
●「内祝い」と「お返し」の違いは?
内祝いは、「内側(身内)で起こったお祝い事を、周囲に伝える」と言った意味の言葉となります。出産祝いに限らず、結婚、引越しなどの祝い事の喜びを周囲と分け合う自発的な行為となります。そのため、「お返し」とは少々意味が異なります。
「お返し」とは、お祝いを贈ってくださった方への感謝の気持ちとお礼の意味を込めてお贈りする事となります。
つまり、内祝いは「喜びのおすそ分け」、お返しは「お祝いのお礼」となります。とはいえ、近年では内祝いもお返しの意味合いが強くなってきています。
●出産内祝いの相場は?
出産内祝いの金額相場は、いただいたお祝いの1/2から1/3が目安の金額となります。
例えば、1万円のお祝いを頂いた場合は、「3,000〜5,000円」が目安となります。また、高額なお礼は、相手に失礼になってしまったり、相手を恐縮させてしまう事もありますので注意しましょう。出産内祝いは、あくまでもいただいたお祝いに対する感謝の気持ちを込めたお礼ですので、相手の年齢や関係性を考慮し金額を決めましょう。
●出産内祝いを贈る時期、タイミングは?
出産内祝いを贈る時期ですが、一般的には出産から1ヶ月後のお宮参りの時期に贈る事がよいとされています。遅くとも出産後2ヶ月以内には贈るようにしましょう。
ただし、産後は体調面の不安や慣れない新生児の育児もありますので、出産前の余裕のある時期に目当てをつけておくといいかも知れません。また、出産後に時間を経て出産祝いを頂く事もあるかと思います。その際は、頂いてから1ヶ月以内に出産内祝いを贈るといいでしょう。
出産内祝いの渡し方
出産内祝いの渡し方は、会って直接お礼を述べたいところですが、相手の都合や遠方に住んでいる方もいるので基本的には郵送が一般的となっています。訪ねて行くとかえって相手を恐縮させてしまう事もあります。家族や身近で頻繁に会う方であれば、直接渡して赤ちゃんのお披露目にもいいでしょう。
内祝いを贈る際には、品物だけではなくメッセージカードなども添える事をおすすめします。また、郵送の際は、相手に迷惑とならない様に到着日時などに配慮する事を心がけましょう。
出産内祝いの選び方
出産内祝いの選び方は、相手との関係性や年齢や好み、お祝いでいただいた品物の金額などを考慮して選ぶ事がポイントです。
【相手の喜びそうな物を贈る】
相手の好みや年齢、家族構成などを知っていれば、選びやすくなります。仲が良い関係であれば、事前に聞いてみる事もおすすめです。
【頂いた品物より、極端に高すぎたり、安すぎる物は避ける】
いただいた品物より高価すぎる贈り物だと、相手が恐縮してしまう事もあります。逆に、金額が安すぎると相手の気分を害する恐れもあります。出産内祝いを贈る際には、金額相場を参考にしましょう。
【赤ちゃんの名前やアルファベットなど入った特別な贈り物もおすすめ】
出産内祝いで赤ちゃんに関わる事柄を入れお贈りする事も、喜ばれる人気のアイテムとなります。赤ちゃんに関わる品物とする事で受け取った方は、より赤ちゃんを身近に感じる事となります。
出産内祝いを選ぶ際は、贈る相手の生活環境も考慮しましょう。一人暮らしの方に消費できない量の食品を贈ったり、お子さんがいない方に子どもが喜びそうなものを贈るなどは、相手の気分を害する恐れがあります。相手の生活環境を考慮して品物選びを楽しんでください。
出産内祝いのマナー
出産内祝いも、近年ではしきたりや風習を気にしなくなった方も多いですが、地域や家庭によって、それぞれ異なるので失礼にならない様心がけましょう。
●贈らない方が良い品物
【日本茶】
日本茶は弔事で用いられることが多いです。そのため、お祝いごとでの贈り物は避けた方がよいでしょう。飲み物を選ぶのであれば、紅茶やコーヒー、お子さんがいる家庭にはジュースのギフトセットが好まれます。
【刃物】
刃物は「縁を切る」という事をイメージさせるので縁起が悪いとされています。そのため、贈り物にはあまり使われませんが、出産内祝いで刃物を贈る事は少ないと思いますが注意しましょう。
【肌着】
内祝いに肌着を選んでしまうと、「着る物にも困り、生活が苦しいのでは?」と言われていています。昔からの習わしですが、直接身に着ける物はサイズなども考慮しなければならないのでおすすめできません。
喪中の方には出産内祝いを贈るべき?
喪中の方からお祝いを頂いた場合は、出産内祝いを贈るタイミングには注意しましょう。一般的には、四十九日が終わったころが目安とされますが、相手の状況や気持ちなどを考慮し贈る事が重要です。
出産内祝いを贈るのは、相手の状況が落ち着いてからで問題ありません。まずは、お悔やみの言葉と感謝の気持ちを電話などで伝えてもいいかも知れません。
また、乳児や幼児が亡くなっている場合は、出産内祝いを贈ることは控えた方がよいでしょう。
相手の悲しみが癒えていない場合や状況が分かりにくい場合は、後日に心ばかりの品物を「内祝い」ではなく「御礼」として贈るといいでしょう。