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2023/03/21 17:58

お祝事の種類と歴史

赤ちゃんが生まれ、すくすくと健やかに成長する姿を見るのはとても喜ばしいことですね。
その成長を祝い、1歳のお誕生日を迎えるまで様々なお祝い事があります。
ここでは、お祝いの種類をご紹介します。

1. お七夜
赤ちゃんに命名して、お披露目する日です。
昔は栄養事情や衛生環境が良くなかったため、生まれた赤ちゃんが7日目を迎え、無事に成長したという大切な節目としてお祝いされていました。
正式には、名付け親が赤ちゃんの名前を書いた奉書紙に鯉や鯛などを添えて送りますが、現在では、赤ちゃんの名前を書いた半紙を部屋に貼って、両家の両親や親族を招いて食事をすることが多いようです。


2. お宮参り
生後一カ月で、地元の氏神様に赤ちゃんの誕生を報告し、長寿と健康を祈る行事です。
30日前後とされているのは、この頃になって産婦の「産の忌」が明けるためで、
それまでは氏神様との対面が許されてないからとされます。
現在では細かい日程にこだわらず、ママや赤ちゃんの体調、親族の都合、天候に合わせて行われる場合がほとんどです。
赤ちゃんは父方の祖母が抱っこするのが正式ですが、ご家族のご都合に合わせて、母方の祖母やお父様が抱いても構いません。


3. お食い初め=100日祝い
生後100日目ごろに行う、生涯食べ物に困らないようにとの願いを込めたお祝いです。
その歴史は古く、平安時代から行われていたようです。
お食い初めは、赤ちゃんのために食膳を整え、食べさせる真似をして祝います。正式な食器は男の子が朱塗り、女の子は外側が黒塗り、内側が朱塗りのもですが、最近では実用的なベビー食器を使ったりすることが多いです。
お膳は尾頭付きの鯛を含む一汁三菜を用意しましょう。香の物の器には、丈夫な歯が生えるようにと願って氏神の神社で拾った石、「歯固めの石」と、しわができるまで長生きするようにと「梅干し」を盛りつけます。


4. ハーフバースデー
赤ちゃんが生まれてから、半年後にお祝いをする行事です。
もともとは、海外での習慣だったのですが、現在では日本流に取り入れて赤ちゃんのお祝いの行事として定着してきています。生後6カ月ごろは笑ったり、怒ったりさまざまな表情を見せてくれる時期で、おもちゃへの興味も示すようになります。
「成長したなぁ。」と感じるこのタイミング、まさに赤ちゃんの成長をお祝いするのにぴったりです。
かわいい時期を逃さず、成長記録としてもお祝いをしたいですね。


5. 初節句
赤ちゃん誕生後、初めての節句のお祝いが「初節句」です。男の子の節句は一般的には5/5で「端午の節句」や「菖蒲の節句」と言われます。武者人形、鎧かぶとを飾り、鯉のぼりをあげたりなどして、成長や立身出世を願いお祝いします。
また、軒先に菖蒲をふいたり、菖蒲湯を沸かし強い香気で厄を祓い将来の健康と幸せを願います。
女の子の節句は一般的には3/3で「桃の節句」と言われ、雛人形とともに、ひしもち、白酒、菜の花などを飾って祝います。雛人形は女の子の身代わりとなって病気や災いを引き受けてくれると言われています。お節句当日には簡単なホームパーティーなどでお祝いし、家族や近親者を呼んで赤ちゃんを囲みましょう。みんなで赤ちゃんの成長をお祝いできたら嬉しいですね。
また、生後1?2ヶ月で初節句が来てしまう場合は、赤ちゃんやママの体調に配慮し、翌年の節句に行うことが通例となっています。
皆さんのご都合に合わせて無理なく用意できるといいですね。


6. 初誕生
満一歳のお誕生日のお祝いです。
無事に一歳を迎えられたことに感謝し、無病息災を祈願してお祝いします。
昔は栄養事情や生活環境が良くなかったので、赤ちゃんが1歳を無事に迎えることはとても難しいことでした。そのため、初めての誕生日は、特別にお祝いされます。
赤飯を炊いたり、お餅を背負わせたりする風習がある地域が多いようです。この餅は「一升餅」「誕生餅」となどと呼ばれ、一升の餅米で作られます。一升と一生をかけて、「一生食べることに困らない」という願いが込められています。
赤ちゃんも少しずつ食べられるものが増える時期ですので、大好きな食べ物を並べてお祝いしてあげられたらいいですね。
住まいがお近くの場合は、おじいちゃんおばあちゃんも招いて一緒にお祝いできたら大切な思い出となることと思います。