2023/07/24 14:00
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目次
七五三とは?
満年齢?数え年?七五三は何歳でお祝いする?
七五三はいつお参りする?
七五三の日どりの決め方は?
七五三はどうやってお祝いする?
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七五三とは?
七五三とはお子様が節目の年を無事に迎えられたことに感謝し、益々の健やかな成長を祈る日本の伝統行事です。
七五三の起源は平安時代と言われ、その時代は子供が節目の年を迎えられる事が簡単ではなかったことから、節目の年まで健やかに育ったことをお祝いし、祈祷する事が大切だとされていたそうです。
3歳、5歳、7歳で行われるお祝いには下記の儀式が由来とされています。
・3歳のお祝い:「髪置きの儀」(かみおきのぎ)
「髪置きの儀」は糸や綿で綿白髪(わたしらが)を作り、頂におしろいをつけ、髪が白くなるまで長生きするようにと願いを込めてお祝いをするというものです。
平安時代は、男女とも3歳までは髪をそり、3歳の誕生日になって髪を伸ばすという風習があったそうです。
現代では3歳のお祝いは女の子が一般的ですが、元々は男女ともにお祝いをしていました。
・5歳のお祝い:「袴着の儀」(はかまぎのぎ)
「袴着の儀」は、5歳になった男の子が正装である袴を着る事で、大人への仲間入りをはたした事をお祝いする儀式です。
江戸時代頃から男の子だけの儀式となりました。
・7歳のお祝い:「帯解の儀」(おびときのぎ)
「帯解の儀」は、7歳になる女の子が初めて帯を結ぶお祝いです。
当時、7歳未満の小さな女の子は帯ではなく、胴の部分に紐を縫い付けて結ぶタイプの紐の付いた着物を着ていましたが、
この帯解の儀を迎えた日からは大人と同じ幅広の帯を使って着付けるようになります。
満年齢?数え年?七五三は何歳でお祝いする?
七五三をお祝いする年齢は3歳、5歳、7歳で行われますが、満年齢と数え年どちらでお祝いをするのがよいのか迷ってしまうことがあるかもしれません。
日本には満年齢と数え年という2つの年齢の数え方があります。
満年齢というのは、生まれた日を0歳とし、誕生日を迎える時に1つ歳をとるという数え方です。こちらの方法が現代の考え方では馴染みがありますね。
数え年というのは生まれた日を1歳とし、元旦ごとに1つ歳をとるという数え方です。
七五三はどちらの方法で数えても問題ありません。
「数え年で3歳の七五三のお祝いをするには着付けが大変だから、満年齢がいいかな」
「我が家は代々数え年でお祝いしているから、数えで行おう」
「お兄ちゃんの5歳のお祝いに合わせて、妹の3歳は満年齢で」
など、お子様の成長やご家族のご都合でお祝いのタイミングを判断してみて下さい。
また、地域によって慣習がある場合もあるので、それも検討材料にするといいでしょう。
七五三はいつお参りする?
七五三のお参りは、一般的には11月15日です。
なぜ11月15日に行われたのかにつきましては、諸説あります。
・旧暦の11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月でした。そのため、満月であった15日に収穫と子供の成長を氏神様へ感謝し加護を祈るようになった。
・江戸時代、第5代将軍徳川綱吉の長男・徳松の健康を祈って行われた“袴着(はかまぎ)の儀”が11月15日に行われたといういわれや、第3代将軍徳川家光の“袴着の儀”だったという説。
11月15日が七五三のお祝いの日とされていますが、その日は神社が大変混み合います。
現在はその日に縛られることなく11月15日前後の近い日程や前後1か月くらいにお参りしても全く問題ありません。
七五三の日どりの決め方は?
日本で何かの日程を考える時に意識されることに「六曜」があります。
結婚式は「大安」がよいとか、お葬式は「友引」は避けるなど、聞いた事があるかもしれません。そのため、七五三のお祝いも「大安」の方がよいのでは?と気にする方もいるかもしれません。
六曜は中国の思想でありいわば迷信の様なものですので、七五三の参拝日は六曜を気にせずご家族のスケジュールに合わせて調整されて問題ありません。
最近ではご家族の予定やお子様の体調面など、ご都合に合わせて無理なく参拝されるご家庭が増えているようです。
しかし、七五三というお子様の大事な行事ですので、六曜にこだわるご家族や親せきの方もいらっしゃると思います。その場合は、ご両親などと相談しながら、お日にちを決めていくと安心です。
七五三はどうやってお祝いする?
七五三は
①記念写真の撮影
②神社への参拝
③お祝いの会食
の流れでお祝いする事が多いです。
①記念写真の撮影
最近は写真館などで前撮りをし、当日はパパやママが写真を撮るというスタイルが多くなっています。
写真館を利用すればお参り当日の衣装もレンタルと着付けをしてくれる所もありますので、上手に利用すると良いでしょう。
②神社への参拝
七五三でお参りする神社は住んでいる土地の氏神様に健やかな成長をお祈りするものですが、近年では家から離れた大きな神社でお参りする方も増えています。
お参りする神社が決まったら、ご祈祷料(初穂料・玉串料)、祈祷に予約は必要か等を確認してお出かけになると安心ですね。
③お祝いの会食
会食はどこで開催するか、どなたをお呼びするかを決めましょう。
会食の場所はホテルやレストラン、自宅など色々とありますが、準備をするママやパパ、お参り後の疲れているお子さんの負担にならないような場所を都合に合わせてセッテイングするのがおすすめです。
お参りに時間がかかってしまう場合もありますので、時間に余裕を持ったスケジュールで設定すると安心です。
内容が決まったらご招待する方に早めにご案内しご都合をお伺いするのが良いでしょう。
ご家族皆様でお子様の健やかな成長をお祝いでき、何より主役のお子様にとって楽しい思い出になるような会になる様、準備できるといいですね。
いかがでしたか?七五三はお子様の健やかな成長を願う行事です。
ご家族でしっかりと話し合って、素敵な思い出に残る1日を過ごしてくださいね。